2021年09月20日SUZUKI Over Drive MR-300
こんにちは、谷口楽器平良です。
今回は、テンホールズハーモニカ SUZUKI Over Drive MR-300をご紹介します!
個性的なハーモニカを発売していることで有名なSUZUKIの製品の中でもかなり個性の強い一本です。
特徴的なのが、カバープレートに空いている穴です。
この穴を指でふさぐことで空気の流れを変え、オーバーブロウ・オーバードロウが可能になります。
オーバーブロウ・オーバードロウとは?
ベンドは、音を低くするテクニックですが、オーバーブロウ・ドロウは逆に音を高くするテクニックです。
どういう原理で半音下がったり上がったりするのかは私にはわかりませんが、どういう現象なのかということをご説明させていただきます。
ドロウベンド・オーバーブロウ(低音・中音の場合)
例えば4番の場合、吹くと「ド」、吸うと「レ」となります。
ベンド(ドロウベンド)をする場合、逆に吹きの「ド」のリードを鳴らすことになります。
吸う「レ」よりも、吹いた「ド」の方が音が低いため、ドロウベンドをすると音が下がり、「レ」の半音下の「レ♭」がでます。
オーバーブロウをする場合、吹いて吸いの「レ」のリードを鳴らすことになります。
吹く「ド」よりも吸う「レ」の方が音が高いため、オーバーブロウをすると吹いて音が上がり、「レ」の半音上の「レ#」の音がでます。
ブロウベンド・オーバードロウの場合(高音部の場合)
例えば9番の場合、吹いて「ソ」吸って「ファ」になります。
ブロウベンドをする場合、吹いて吸いのリードを鳴らすことになります。
吹く「ソ」よりも吸う「ファ」の方が音が低いため、ブロウベンドをすると音が下がり、「ソ♭」がでます。
オーバードロウをする場合、吸って吹きのリードを鳴らすことになります。
吸う「ファ」よりも吹く「ソ」の方が音が高いため、オーバードロウをすると音が上がり、「ソ#」の音が出ます。
オーバーブロウの例はこちら↓
オーバーブロウ・ドロウができない方向けの吹き方のコツ
普通の感じで音を出して穴をふさぐだけではオーバーブロウ・ドロウができるわけではありません。
少しコツが必要になります。
少し舌を盛り上げて斜め前の方向に押し上げる感じで吹きます。舌で空気を押すような感覚です。
その状態で吹いている場所の穴を抑えるとオーバーブロウ・ドロウができます。
少しコツが必要ですが、普通のハーモニカでオーバーブロウ・ドロウをするより圧倒的に楽です。
このハーモニカでオーバーブロウ・ドロウのコツをつかめれば、普通のハーモニカでもコツがつかみやすいと思います!
オーバーブロウ・ドロウができる方向けの吹き方のコツ
面白いのですが、これはこれでコツが必要で、普通のハーモニカでオーバーブロウ・ドロウをする感覚とはまた少し違います。
普通のオーバーブロウ・ドロウをするよりも浅めの圧力で吹くと、驚くほどほど軽くオーバーブロウ・ドロウがかかります。
オーバーブロウ・ドロウに挑戦してみたいという方、もっと楽にオーバーブロウ・ドロウをしてみたいという方に是非おすすめです!
お求めの際は谷口楽器まで!!
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