2020年11月07日SEYDEL “1847”シリーズ
こんにちは、谷口楽器平良です。
今回は、SEYDEL”1847″シリーズの 1847 Classic, 1847 Silver, 1847 Noble, 1847 Lightning をご紹介いたします。
【SEYDEL について】
谷口楽器は恐らく日本で唯一、SEYDELのハーモニカを店頭在庫しております。
SEYDELというメーカーはあまり聞きなれないかもしれませんが、1847年創業の旧東ドイツのハーモニカメーカーで、現存する最古のハーモニカメーカーです。
それほど大きなメーカーではありませんが、ハンドメイドで細部にまでこだわって作っているメーカーです。
【SEYDELの特徴】
SEYDEL の最大の特徴はリードの材質です。他のメーカーではブラスやリン青銅などが使用されていますが、SEYDELは独自のステンレスリードを採用した製品を出しております。
”1847”シリーズはステンレスリードのモデルとなります。
通常のテンホールズハーモニカと比べるとかなり割高ですが、ステンレスリードはさびにくく、長持ちするといわれており、更に音もよいので、特に最近よく売れております。
【ステンレスリードの特徴】
・ハーモニカ特有のキンキンとした感じがすくない
・芯のある音色
・ベンドした際に音痩せしにくい
・大きな音を出しやすくあまり音を張り上げている感じがしない
などが挙げられます。
【”1847″シリーズ特徴】
・カバーが手にフィットするように窪んでいて持ちやすい
・カバーの開きが大きく音が通りやすい
・カバーは角がなく手になじみやすい
・ボディ材の違いによる音色の変化を楽しめる
などが挙げられます。
【1847 Classic 】
マウスピースは角が丸くなっており口当たりがよく、唇のすべりも良好です。
木製ボディではありますが表面にコーティングが施されているため変形しにくくなっております。
木製ボディでステンレスリードのため、渋い音色ながら芯のある音です。
また木製ボディは音抜けがいいです。
LLEからHB♭までのかなり幅広いキーのラインナップがございます。
また、通常キーと同じ値段でLow Key を購入できます。
SEYDEL 1847 Classic Low Tone-Bold Body
【1847 Silver】
珍しいソリッドタイプの、中身がつまっているプラスティックボディで太い音色が特徴です。
ハーモニカでは珍しいホワイトのボディカラーです。
パワフルな音色が特徴で、大きな音で吹くととても心地いいです。
【1847 Noble】
アルミニウムボディで音が大きく、鳴りがよいです。
音の張り、音のとおりも非常にいいです。
小さな音で演奏した際でも結構音量がでます。
アルミニウムボディはトレブルが強調されるような音色になります。
しかしステンレスリードのためアルミニウムボディでもキンキンし過ぎません!
また、通常キーと同じ値段でLow Key を購入できます。
SEYDEL 1847 Noble Low Tone-Bold Body
【1847 Lightning】
もはや、「ステンレスのかたまり!!」と言えるような、全パーツステンレスでできている非常に珍しいハーモニカです。
通常ラインナップでは SEYDEL 最高級のテンホールズハーモニカとなり、細部までこだわって作られております。
カバープレートやボディが磨き上げれているのはもちろん、リードプレートや、なんとリードそのものまでも磨き上げれており、ハーモニカに対するSEYDEL の気概を感じます。
手に持ってみるとずっしりと重く、やはり音も重く、響きが心地よいです。
アルミニウムボディとはまた違い、ステンレスボディはミドルが強調されたような音色で、張りがありますが落ち着いた感じがします。
【まとめ】
それぞれのモデルの違いを感じていただけたでしょうか?
段々とSEYDELの製品が浸透し、SEYDELユーザーが徐々に増えてきております。
1847シリーズは通常のハーモニカの3~4倍のお値段がしますが、一度お使いになればその理由が分かるはずです!!
ぜひ、この機会にハーモニカにもこだわってみてはいかがでしょうか??