2020年11月21日バルブ貼りつきの原因と対処法
こんにちは、谷口楽器平良です。
今回はよくお問い合わせいただく、クロマチックハーモニカのバルブの貼りつきの原因と対処法についてご紹介いたします。
バルブとは
吹きの音を出す際には吸いの音が発音しないように、吸いの音を出す際には吹きの音が発音しないようにするためのパーツです。
⇧HOHNER Super 64X のリードプレート部分
バルブ貼りつきの原因
冬場や夏場であってもクーラーの冷気などによりハーモニカが冷えた状態でハーモニカを温めることなく息を入れてしまうと結露が発生しバルブがリードプレートに貼りついてしまい演奏に支障をきたします。
バルブが貼りついた際の症状
バルブが張り付いた状態で音を出そうとしますと、結露をしているリードプレートからバルブがはがれる際に生じる「プッ」という音が生じます。その他に発音が遅れる、音が出にくいということが起こります。
※この現象は新品のクロマチックハーモニカでも起こります。
バルブが貼りついた際の対処法
バルブについている水滴がなくなるくまで、分解はせずにケースから出して自然乾燥させてください。
バルブの貼りつき頻度が高い場合はバルブが劣化している可能性があり交換が必要になります。
バルブは接着剤でついているのでご自身での交換も可能ですが、当店で修理も受け付けております。
バルブの貼りつき予防
1.最初に、手でカバープレートを十分に温めます
2.3~4穴くわえてレバーを押し戻ししながら、最初は吸い音から、徐々に吹き音の割合を増やしていき徐々に息を入れていきます。
※5~10分ほどかけて十分に温めてください
この一連の作業が面倒である場合は、ハーモニカウォーマーのご使用をおすすめいたします。
こちらは保温機能がございますのでつけたまま演奏可能です。
【まとめ】
十分にハーモニカを温めていただければ結露によってバルブは貼りつきにくくなります。ハーモニカが少しでも冷たい場合はよく温めてから演奏をしてください。
クロマチックハーモニカの音がでにくいという症状の多くはバルブの貼りつきが多いのですが、しっかり自然乾燥させてもまたすぐ張り付いてしまう場合もございます。その場合はバルブの交換が必要です。気になる方は谷口楽器までお持ちいただくか、4階ハーモニカフロアまでお送りください。
バルブの貼りつき以外の症状であっても修理対応しております!
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