2021年03月09日【ニュースタンダード!!】 HOHNER New SUPER 64
こんにちは、谷口楽器平良です。
今回は、HOHNER New SUPER 64を紹介いたします。
SUPER 64シリーズとは
Stevie Wonder, 徳永延生, 南里沙, 山下伶など、名だたるアーティストが愛用してきたモデルです。
アジア圏では圧倒的な人気を誇っています。
New SUPER 64 とは
2017年発売の、HOHNER SUPER 64の新モデルです。
多くの改善がなされ、生まれ変わりました。
1.2mm厚リードプレート
通常リードプレートは1.05mmですが、New SUPER 64 は1.2mm厚のリードプレートと、厚めのリードプレートになっております。
リードプレートは一般的に厚さがある方が音は大きく、重みのある音色になります。
リードプレートが厚くなると、リードの振幅が大きくなります。
埋め込み式リードプレート
New HOHNER 64 シリーズは埋め込み式のリードプレートを採用しております。
クロマチックハーモニカで埋め込み式のリードプレートを採用しているのはHOHNER のみで、ACE48から採用されております。
埋め込み式のリードプレートにすることでリードプレートに直接触れることが少なくなりリードプレートの劣化を防げます。
埋め込み式のリードプレートは気密性が高いので音も出しやすいです。
メンテナンスの際も、リードプレートがしっかりボディにはまるのでネジを締めやすいです。
Vario Spring
※写真はNew SUPER 64 X
レバー横のネジでスプリングのかたさを調整することができる “Vario Spring” システムを採用しています。
このシステムは ACE 48 から採用されているシステムです。
スライド部分の部品が1つ減ったために気密性が高くなり、個体差もありますがカチャカチャという操作音もほとんどしなくなりました。
しかし、レバー部分の隙間が少なく気密性が高い分、定期的なクリーニングが必須となります。
スプリング調節の仕方
通常のクロマチックハーモニカですと、スプリングのかたさを調整する場合、カバープレート、リードプレートを外し、スプリングも外してからペンチなどでスプリングを調整する必要があります。
New SUPER 64 シリーズでは精密ドライバー1本で分解することなくスプリング調整ができます。
ネジを緩めるとスプリングがやわらかくなり、ネジを締めるとスプリングがかたくなります。
スプリングがやわらかいとレバー操作が楽ですが、レバーのかえりが遅くなります。
スプリングが硬いとレバー操作は少々大変ですが、レバーのかえりが速いです。
やわらかいスプリングはジャズやポップスを演奏される方に好まれる傾向があります。
かたいスプリングは速いパッセージを演奏されるクラシックの方に好まれます。
吹き心地
プロの方もお使いになる楽器ですが、音が出しづらいということはなく初心者の方でも比較的容易に音が出せると思います。
少ない息量でも大きな音を出せる楽器です。
通常よりもリードプレートが厚くリードの振幅が大きくなる分、リードに負荷がかかりやすく繊細な扱いが必要となります。
音色
カバーはサンドブラスト加工がほどこされており、落ち着いた音色が特徴です。
丸めな音色で、音痩せがしにくい
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