レフティ(左利き)ギター、アコーディオンハーモニカなら谷口楽器へ! TANIGUCHI-GAKKI

谷口楽器

2021年11月26日イタリア旅行紀-リシャールガリアーノ ワークショップ

イタリア旅行紀第5弾は、世界的ジャズアコーディオン奏者リシャールガリアーノさんによるワークショップのレポートをお送りしようと思います!公開レッスンを受講された方へのインタビューもまとめましたので、最後まで是非お読みください♪

 

リシャール・ガリアーノ[Richard Galliano]プロフィール

1950年フランス・カンヌ生まれのアコーディオン奏者。
父親のルシアン・ガリアーノからピアノとアコーディオンの手ほどきを受け、父親の師であったクロード・ノエルによってジャズに触れる。

1983年、ガリアーノは「タンゴの革命児」アストル・ピアソラと劇的な出会いをはたします。パリの「コメディ・フランセーズ」で上演された舞台「真夏の夜の夢」にて、バンドネオンのソリストとして抜擢された際「私が新しいタンゴを創ったように、君も新しいミュゼットを創るんだ」という彼の言葉に後押しされ、「ニュー・ミュゼット」の確立に心血を注ぎます。その深い親交はピアソラが亡くなる1992年まで続くことになります。

ガリアーノはフランスの心とも言われる大衆音楽「ミュゼット」にジャズ、タンゴ、ブラジル音楽、ラテンなどの要素を大胆に取り入れました。

発売されたLP、CD、DVDは40タイトル以上、1993年にはフランス・ジャズ・アカデミーよりフランス・ジャズ界のグラミー賞とも言える「ジャンゴ・ランハルト賞」、「年間最優秀ジャズ音楽家賞」を受賞、日本にも数多くのブルーノートへの出演、2回の東京ジャズへの出演、バイオリニスト寺井尚子やアコーディオニストcobaとの共演など多岐に渡ります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001982.000011710.html

ディスコグラフィー
https://www.richardgalliano.com/discographie/

公式HP
https://www.richardgalliano.com/

 

アコーディオンの演奏

クラシック、ジャズ、タンゴ、シャンソンといったジャンルの枠を超えて活躍し、数々の有名ミュージシャンとの共演を果たしてきたガリアーノ。各界からも高い評価を得ています。

➡Richard Galliano Tangaria Quartet – Jazzwoche Burghausen 2010ライブ動画[1:18:47]
ガリアーノさんのジャズカルテットのライブ映像がなんと約1時間20分も堪能できます!

《Tracklist》 01. Tango pour Claude 02. Laurita 03. Fou rire 04. Chat pître 05. Tangaria 06. Barbara 07. Sertão 08. Smile 09. Aria 10. Libertango 11. La valse à Margaux 12. Gnossienne Nr. 3 13. Indifférence 14. Bébé 15. Autumn Leaves 16. Escualo

 

バンドネオンの演奏

クラシックの名門レーベル、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結ぶ唯一のアコーディオン奏者、またバンドネオン奏者です。バンドネオンはクロマチック配列のものを使用されています。
➡バンドネオンとオーケストラの演奏動画

 

 

イタリアでのワークショップの様子

VICTORIA 100周年記念イベントの中で、リシャールガリアーノさんによるワークショップ(公開レッスン)が行われ、日本からは選抜により2名の方が受講されました!

 

愛好家のKさんにレッスンを受けての感想を聞いてみました。

 

[演奏した曲]TANGO POUR CLAUDE(クロードのタンゴ)

 

島田)公開レッスンはいかがでしたか?

Kさん)これは……夢?!緊張してあっという間の時間でした!レッスン中はフランス語→英語→日本語という風に通訳をしてもらいました。

島田)ガリアーノさんはフランス語を話されるんですよね。フランス語から日本語に直接翻訳できる方がいなかったので、日本からのツアー参加者の方が横に付き添って英語から日本語への通訳をされてましたね。

Kさん)でも意外と、ご本人が話す言葉の雰囲気やジェスチャーでダイレクトにも解った気がしました。

島田)すごい!伝えたいことを感じ取る力、大事だと思います!

Kさん)この曲を弾きこなすにはもっと身体で感じてノレるくらいにならないとな…と思いました。

島田) 具体的にはどんなアドバイスをもらいましたか?

Kさん)今までは「疾走感=スピード」と思い込んで演奏していたけれど、「そんなに速く弾かなくていい」と言われて、目から鱗でした。アクセントの有無という2種類の強弱のみで演奏していたけれど、グルーブ感を出すには同じアクセントでもその中で特に大事な拍を見極めて表現しなくてはいけないんだな、ということがわかりました。

島田)単にアクセントのあるなしだけでなく、もっときめ細やかに強弱を表現する必要があるんですね。日本に帰って来てからどこかで演奏する機会はありましたか?

Kさん)通っている教室の発表会と、年末のアコーディオニスト忘年会で演奏しました。毎年9月に開催されている国内のコンクールにも出場しました。

島田)そちらでは一般中級の部で1位を獲得されてましたよね!おめでとうございます!!!レッスンの成果が結果に結びついたんですね。レッスンを受けただけでなく、ご自身でも努力されたことと思います。

Kさん)ワークショップを受けてからアドバイスを反映させてアレンジし直して、コンクールに臨みました。エントリー後から当日まで超練習して、結果が出るまでずっと心臓がバクバクしていました。

島田)さらに鍛錬を重ねられたんですね。Kさんにとって素晴らしい貴重な経験になったかと思います。では最後に、カステルフィダルド旅行全体のご感想をお願いします!

Kさん)どこを切り取っても絵になる、とても可愛い街でした。いたるところにアコモチーフがあって、幸せな旅でした〜!また行きたい!!!!

島田)また行きたいですねー!Kさん、この度はインタビューのご協力ありがとうございました!

 

 

教則本のご紹介

ガリアーノさん監修によるアコーディオン教則本をご紹介します!フルカラーで絵や図も多く、直感的にも理解しやすいデザインになっています。フランス語で書かれていますが、日本語訳の冊子も付属します。

運指を覚えるための単音の練習から始まり、後半はアコーディオン特有の奏法「ベローズシェイク」やコード、スケール、アルペジオなどの知識や練習法についても書かれています。

谷口楽器ネット通販ページよりご購入いただけます。
https://shop.taniguchi-gakki.jp/products/detail.php?product_id=5872

 

 

リシャール・ガリアーノ、3年振りの来日公演が実現!の予定が・・・

ガリアーノさんは2021年11月末、ツアーのために来日する予定だったのですが、公演直前の11月中旬に突如ライブ中止のお知らせが発表されました。なんとヨーロッパでの新型コロナウイルス感染症の影響によりガリアーノさんの来日が急遽キャンセルになってしまったのです。もちろん予定されていたすべての公演も中止となりました。

【ピアソラ生誕100年記念企画】リシャール・ガリアーノ 日本ツアー2021 東京公演 開催決定!!

 

11/27「パッション!ガリアーノ」PV
↑サラマンカホール(岐阜)のPV

 

私もチケットを予約し公演を楽しみにしていたファンひとりでしたので、突然のライブ中止の発表に大変驚きました。それと同時に悲しい気持ちでいっぱいでした・・・。 いつの日か日本で生演奏が聴けることを心より願っております。

 

最後に

新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから約2年、世界中の音楽活動は制限せざるを得ない状況が続きました。

このイタリアへの旅は2019年夏の出来事でしたから、VICTORIA100周年記念イベントがもしあと一年でも遅かったらこの日と同じ景色を見ることはありませんでした。このかけがえのない時間と経験の記録がアコーディオンを愛好する方への喜びや励みになれたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

イタリア旅行紀、不定期連載ですがもう少し続きます!
次回をお楽しみに。

では、また!

 

タグから探す